恋の片道切符

オリジナル・ラヴ(ORIGINAL LOVE)は、日本の音楽グループである。

デビュー当時は5人のバンド形態であったが、現在は田島貴男のソロユニットである。 略称は「OL」(オーエル)。一般的に使われている「ジナラヴ」「オリラヴ」は、本人が禁止している。

概要
ロック、ソウル、パンク、ブルース、ジャズなどの洋楽を中心とした幅広いルーツを持つポップスである。田島貴男の膨大な音楽知識に裏打ちされたアレンジと、さらに大量の読書量に支えられた作詞とで、粗製濫造に陥らない高い完成度の作品を、1年にアルバム1枚のペースを保ちながら生み出している。

表面的な音楽性の振れ幅は非常に大きい。メジャーデビュー前は、ネオGS、ポストパンク、ギターポップなどと括られる(『Original Love』)。メジャーデビュー前後では、クラブサウンドに接近、ニューソウル再評価の流れに乗ったり、またアシッドジャズをいち早く取り入れたりする((『LOVE! LOVE! & LOVE!』〜『EYES』)。「接吻」「プライマル」のヒットにより「バラード歌手」としてのレッテルが貼られていた頃も、アルバムではブラジル音楽(『風の歌を聴け』)、スワンプ(『Rainbow Race』)、民族音楽(『DESIRE』)などに傾倒する。ソロユニットとなってからは生音中心のバンドを一旦棚上げし「機材」に接近(『ELEVEN GRAFFITI』)、シカゴ音響派などのサウンドに影響を受ける(『L』)。ついにはターンテーブルをフィーチャーしたバンドとなり、オルタナティブ的なミクスチャーまで行きついてしまう(『XL』『ビッグクランチ』)。その後、一転してアコースティックジャズバンドに“回帰”(『ムーンストーン』)。近作ではブギー、スカ、昭和歌謡の影響が強い(『踊る太陽』『街男 街女』)。

このように、アルバムごとに音楽性が目まぐるしく変化するのがオリジナル・ラヴの特徴である。アルバム数枚を聴いた限りでは、音楽性の全容は掴みづらいといえよう。一般的には、ジャズ、ソウルを日本的なR&Bとして昇華していた、2ndアルバム『結晶』から5thアルバム『Rainbow Race』にかけての「おしゃれで先進的でかっこいいイメージ」が定着していると思われる。

上述のようなアルバム主体のマニアックな音楽性を持つ一方で、「接吻」「朝日のあたる道」「プライマル」などのヒットメーカーとしての一面も併せ持つ。田島貴男をピチカート・ファイヴに勧誘した小西康陽は、この才能をいち早く見抜いた人物であり、フロントマンとしてよりもコンポーザーとして田島を誘ったそうである。

影響
フリッパーズ・ギターの小山田圭吾と小沢健二はデビュー前のオリジナル・ラヴの熱烈なファンであり、彼らの楽曲への影響力も強い。田島をして「自分のデビュー前にフォロワーが出てしまった」と言わしめたほどである(フリッパーズ・ギターのデビューは1989年)。 堅実な作風は他のミュージシャンからの信望が厚く、いわゆる「ミュージシャンズ・ミュージシャン」の立場にある。サンボマスターなど、大きく影響を受けた若手ミュージシャンも台頭しつつある。

渋谷系としてのオリジナル・ラヴ
1990年代には、ピチカート・ファイヴ、フリッパーズ・ギターと並び、渋谷系の代表格と言われた。両者との関連性、雑食的な音楽性からしても渋谷系と括られるのは頷けるものがあるのだが、当人は渋谷系と呼ばれることを嫌っていた。1994年7月のライブでは「俺は渋谷系じゃない、甘美系だ」と叫び、話題を振りまいた。しかし、ムーヴメントから時間の経っている現在では、そう呼ばれることを特に気にかけていない。

| 恋空

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